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システム概要

  • 根が伸びることが野菜栽培には必要だと言われてますが、この小さいポットでこれだけ成長するのはどうしてですか?
    ポットが小さくて根を張るには狭いようですが、根は鉢の中で溶岩礫(ようがんれき)の粒と粒との隙間をジグザグにビッシリ張りめぐります。したがって根の量は意外と多いです。 一般的にポットやプランターでは根詰りの状態になり排水不良による根腐れが発生しやすくなりますが溶岩礫のため水捌けはとても良好です。と言うことは根圏には十分に酸素が存在するので根には良い状態です。 画像は6号ポットで栽培終了後に抜いて溶岩礫を洗い流した時の状態です。 水捌けの良い状態なので、1時間から2時間に点滴灌水ではなく溶液が十分根に接して流れる様にすることにより適正濃度の溶液で肥料成分を効率的に根から吸収させることが出来ます。 余談ですが、点滴灌水ですと植物が水分を吸収していくにしたがい培地内の肥料濃度が高くなってしまうことがあり、根焼けが発生してしまうことがあります。
  • 溶岩礫を使っていますが、ハイドロボールや他の物は使えないのですか?
    全ての培地を試してはいませんが、溶岩礫(ようがんれき)を選んだのは粒の中に空洞があって保水性がちょうど良いので使ってます。 粒の径も3mmから5mmにすることにより根が粒をジグザグに伸びるとともに水捌けも良好になります。 重さも程よく苗が固定されるには丁度良い重さです。パーライトを混ぜて使ったテストでは保水性が少し良すぎる感じでした。 また粒が硬いので崩れないので再利用が出来る点もメリットです。 溶岩礫は玄武岩の種類で鉄分とマグネシュウムを含んでいるので植物には良い培地です。植物は光合成を行いエネルギーを作っていますが、この働きは葉緑素で行われています。この葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となります。鉄がないと葉緑素が作れなくなり、光合成もできなくなってしまいます。またマグネシュウムは人間にとっても有益な物質です。 参考ページ https://dm-net.co.jp/calendar/2017/027300.php
  • 一回にどの位の量の水(溶液)を掛ければ良いのですか?
    溶液の吐出量はポットから飛び出ない程度の量でかまいません。 しかし量を多くし過ぎるとポットの排水は問題ありませんが、排水ホースがいっぱいになってしまいポットベースからあふれてしまいます。あふれない程度の量に調整して下さい。少ないようなら一回の灌水時間を長くなるようにセットして下さい。 私は概ね昼間1時間に10分から2時間に15分程度で行っています。 しかしフルーツトマトを作ろうとすると水を切らなければならないので回数と量は減らします。 参考:動画で作物の大きさと灌水量をご確認下さい。
  • タンクの大きさはどの位の容量が良いのですか?
    1ポットあたり5リットルで考えて頂ければ良いと思います。 季節的に一番溶液の減りが多くなるのが真夏です。特にトマトのように高さがあり葉の数も多いものほど葉からの水分の蒸散が多くなります。また湿度と風も関係してきます。 5リットルより少なくても可能ですが、こまめにタンクに水を補充しなければならなくなります。 外出等で留守にすることが多いようでしたらなるべく大きめの方が良いでしょう。 1週間とか長期になる場合は、応急的に容量を大きくすることも可能です。 具体的に普通のホースに水の入った状態で、それぞれのタンクに先端を入れればサイホンの原理で水位の低いタンクに水が移動します。 ホースが空気を吸った時点で移動しなくなります。 ホースの先はタンクの底の位置になるようにします。
  • EC計とは何ですか?
    礫耕栽培ではタンク内の水の中にどのくらい液肥の肥料成分が入っているかを調べるために使います。 EC値は肥料成分の窒素や塩素などイオンが含まれていると、電気の流れが良くなる性質を利用しています。 EC値が高いと液肥が濃く、低いと薄いことが数値で分かります。 最初、水の量に対して適正な倍率で液肥を入れたとしても、葉から水が蒸散していくと液肥の濃度は濃くなります。水が減ったと、水をタンクに入れると液肥は薄くなります。 値は数値で表示されますが、私が使っているものはμs/cmと言う単位で表示されます。 一番初めにタンクに水を入れる時に、水の量を正確に測っておきます。 例えば30リットルの水をタンクに入れます。 液肥の希釈倍率200倍に薄めて使うとします。 では何mℓの液肥を入れたら良いのかを計算します。 ミリリットルで液肥の量を計算したいので、30リットルをミリリットルに単位を変えます。 それを希釈倍率で割れば液肥の量がミリリットルで分かります。 スマホ等に電卓機能が付いていると思うので手順を説明します。 30ℓ×1000÷200倍=150mℓ 30ℓの水に150ミリリットルの液肥を入れると200倍になります。 ここでEC計を水の中に入れて、どの位の数値が表示されるかをメモしておきます。 タンクに30リットル入れた時の水面の高さをしるししておくと良いでしょう。 このEC計の数字を基準にそれより高いか低いかで栽培をしていく上で参考値にします。 液肥の種類にもよって多少値は変わるのでこの方法が良いと思います。 200μs/cmから300μs/cm程度液肥の濃度が変わっても、すぐに枯れてしまうとかはありません。 大体1週間に1、2回とか水を補給した後に測る程度で十分です。 一般的には作物を栽培するEC値は1000μs/cm程度です。あとはスイカ、メロンは高めなので、希釈倍率を150倍とかにしたい場合は、液肥の量を計算して入れEC値を測って基準にします。 注)水の量が減らないで、EC値も良い値を示しているので良いと思い何週間も栽培していると肥料成分の特定の種類の成分が作物に吸収されていくので、タンクの容量にもよりますが、冬など水の減りが少ない時期でも2週間に1回程度全部の水を入れ替えた方が良いでしょう。 なおそのまま排水溝等に流すと環境にも良くないので他の鉢植えや花壇に撒いて上げる事をお奨めします。
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